Freeman's Index On The Web (2)

Gonzalezってな〜〜に?

UK産のSoul/Funkバンドとして、一部マニアの間では非常に人気の高いGonzalez。しかしグループの実体が今ひとつ不透明な為、詳しい事に振れるのは非常に困難だと思う(非力)。でもそれなりの注目に値する人材を配しているのは事実で、Alan Parsons Projectで名を馳せ、2枚の秀作ソロをリリースしているLenny Zakatek(Vo)や、Jeff Beckの『Blow By Blow』に於ける超絶秘技。また現在はIncognitoで活躍中のRichard Bailey(Dr)。Max Middleton(第2期Jeff Beck Group〜Hummingbird)と行動を共にし、79年に『Another Sleeper』という共演作を残すRobert Ahwai(Gt)。一時期Sadeのバックを務めていたGordon Hunte(Gt)などなど、グループからは知る人ぞ知る名手が誕生している。
また海外を拠点に活躍する日本人のはしりとも言えるクマ原田も在籍していたらしいのだが、クレジットには掲載されていないとの事(レコード・コレクターズ誌より)。
『Gonzalez』

 これが1st。その内容だが同じ英国産のSoul BandのAWB(Average White Band)やKokomoとは少し違い、10人を越える大人数のためか、音圧の凄さでは群を抜く。あと彼らの場合はラテンやブラジル等、ワールド・ミュージックの要素をふんだんに取り入れているのが特徴。Free Soulのガイドブック『Suburban』では、<Clapham Youth><Together Forever>の2曲が推薦されていたが、後者は正に王道と言った感があるものの、前者は相当にマニアックな雰囲気が漂う。でも今クラブってこの手の音がフロアを揺るがしているのだから、面白い時代になったものデス。個人的には美GMのはしり的な<Adelanto Nightride>がお薦め。他の曲はかなりファンキーでそして渋くマニアック。ポップからはかなりかけ離れている。
『Our Only Weapon Is Our Music』(75)

 マニアックに徹した1stと比較すると、POPな楽曲が大半を占める2nd。何と言っても<Got My Eye On You>に悶絶。高揚感溢れるストリングスと、たたみかける曲の展開が実にスリリングな逸品で、何度聴いても色褪せぬ名曲だ。また<The Love You've Givin'in><Rissoled>ではホーン・セクションが炸裂し、Tower Of Power真っ青のソリッドで腰に来るFunkを満喫する事が出来る。ちなみに後者は『Free Soul Notes』のコンピに収録され、広く一般(?)に知れ渡った。
 尚この作品は米盤と英盤で収録曲が異なり、<Da Me La Cosa Caramba><The Love You've Given Me><Love Me Love Me Not>が英盤のみ収録。米盤には<Crystal Blue Persuasion>と<White Lightning>。そして何とJohn Lennonの隠れた名バラード、<Bless You>の秀逸カヴァーが収録。
またジャケットも微妙に違っており、バスドラが爆弾風になっている印象的なモノが英盤。
ハゲのピラニア(?)は両盤共通(笑)。
『Shipwrecked』 (77)

 ややディスコ寄りの曲も出てくるが、この頃はまだFunk色に重点が置かれているので、どれも長期の愛聴に堪えられるものばかりだ。<Just Let It Lay>はそんな指向性が色濃く表れたナンバー。シンセ・ベースがいいアクセントになっており、来たる80年代サウンドを予感させる。Jazzyでメロディアスな展開の<Bob Gropes Blues>は、アルバム中のベスト・カット。但しインストだが...。
 ここからストレート・ディスコの<Haven't Stopped Dancin'Yet>が大ヒット。79年には全米Top30入りする、スマッシュ・ヒットを記録する。ちなみにこのアルバムは同曲ヒット後ロング・ヴァージョンに差し替えられ、更にジャケットに強面(爆)の黒人モデルが起用され、『Haven't Stopped Dancin'』のタイトルで新たにリリースされた。
国内盤は『Haven't〜』として発売になっているが、モデルの横顔がアップになっている裏ジャケが表になっている。
やはり正面は恐かったのかな?(をい)。
『Move It To The Music』 (79)

 はっきり言います。駄作。つまらない。内容超最低。惨の限りである。前作でディスコ・ヒットが誕生したのが要因で、今回はその路線に徹底。しかもいわゆるバカチョン・ディスコばかりで、彼らの持っていた独自のSoul解釈まで消滅してしまい、聴くに堪えない代物ばかりだ。シングルの<That Ain't No Way To Treat A Lady>もコケた。露骨なヒット狙いが逆にマズイ結果になったようである。
 ちなみにプロデューサーのPete Bellotteは、<Watch Out>のヒットで知られるディスコ・ユニットTraxを経て、Georgio Moroderとコンビを組みDonna Summerのヒットに貢献した人物だが、単独でやるモノはどうも感心しないものばかりで、彼が手掛けたMelba Mooreの『Burn』も、耳を塞ぎたくなる曲ばかりだった。このヒト、はっきり言って才能ありません。
『Watch Your Step』 (80)

 前作があまりにヒドかったので、もうグループも終わりかと思いました。でも1年後にはアルバム発表。しかし内容はかなり軌道修正されており、聴き所も随所に。悶絶モノのミディアムの名曲が<Digital Love Affair>、泣きのメロディと哀愁味溢れる曲調は、Hi-Glossの<You'll Never Know>をもう少しバラード寄りに仕上げた感じで、その手に弱いヒトならば、もう絶対の推薦曲。当時飛ぶ鳥を落とす勢いを誇っていた、Quincy Jonesのアイデアを拝借した<What You Gonna Do About It>や、アダルトでコンテンポラリーに決めている<Are You Sure>、フィラデルフィア・ソウルの匂い漂うバラードの<Should I Go After Love>等、 なかなかの佳曲揃い。いや、これは<Digital〜>1曲で絶対に買いですネ!
『Haven't Stopped』 (98)

 一般的には前作がラスト作と言われているが、何故か82年、83年、84年の音源がここに収録されている。これについては今まで詳細不明だったのだが、こちらによると12inchのみでリリースされたものとの事。
この作品は一応ベスト扱いになっており、2ndから2曲、そしてお約束の<Haven't 〜>も入っているが、それ以外の10曲はこの音源からのセレクト。しかも内容は問答無用に素晴らしく、手放しで絶賛に値するものばかりだ。Shakatak顔負けの美GMが展開される<Nepture><Got To Get It>、アダルトでジャジーな<Hey Ambience>、そしてあたかも1stの頃に戻ったかの様な、ラテン色豊かな<Tribute To Puente>(このタイトルで納得!)等、耳を素通りする曲は全く存在しない、本当に完成度の高いナンバーばかりが揃った。だがVOの出番が激減してしまい、どの曲も基本はインスト。ここが好みが分かれる所だが、私は大好き!
CDに関して
上で紹介した中では『Haven't Stopped』がCDのみの発売。
他は2000年に1stがCD化になっているが、曲順が相当変わった上に何故か2ndからの曲が3曲入るという変則的なものであった。
また98年に英See For Milesから出た1stと2ndの2in1(左画像)は非常に親切なものであったが、すぐに廃盤になったらしくネットではプレミアが付いてしまっている。
だが2009年6月に国内で1stと2nd(英盤)のCD化が紙ジャケ仕様で実現。ここにはそれぞれボーナス・トラックが5曲ずつ収録されるが、いずれも『Haven't〜』で発表されたモノだ。2ndは米盤の3曲も加えたコンプリートな形で出して欲しかったのだが、権利関係等が色々と難しいのかな?
この手のCDは限定表記が無くても、最初のロット(生産数)が終了すると追加生産は殆ど有り得ないので、普通の値段で販売しているうちに購入して下さい。


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五線譜2

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