Recommend Tracks/Black Contemporary.Funk3

Stacy Lattisaw/『Sneakin'Out』

 80年代前半に結構人気のあったティーンズ・シンガー。このアルバムは82年に出た通算4枚目。ここで取り上げた理由は当時ヒットしたRapナンバーの、<Attack Of The Name Game>にある。この曲の別名は<Heartbreaker>。すなわちMariah Careyのヒット曲の元ネタである。他にはミディアム・フロウの<Guys Like You>なんかもお薦めだ。4曲あるバラードの中では、Eddie HolmanのオリジナルでRobert Johnも取り上げた、<Hey There Lonely Girl>(ここではBoyに変更)の出来が白眉だ。
Stacy Lattisaw/『Let Me Be Your Angel』

 調子に乗ってもう1枚(汗)。Van McCoyプロデュースで、ディスコ・アイドル路線でデビュー。80年にNarada Michael Walden制作で出たこの2ndでは、彼女の思春期の成長過程を素直に表現している。無理に大人路線へ背伸びせず、自然体で取り組んでいるのが魅力的だ。ディスコ・クラシック<Dynamite>は、覚えやすいメロディに軽快と重厚のコントラストを織り込ませた逸品。同路線の<Jump To The Beat>もいい。タイトル・ソングは当時ヒットしたバラード。
 上記作、そして本作を含むNarada絡みの5部作(、『With You』、『Sixteen』、『Perfect Combination』(With Johnny Gill))は充実した内容なので、偏見なくトライして欲しい。またAORファンには、86年の『I'm Not The Same Girl』もお薦めだ。
Peabo Bryson&Roberta Flack/『Born To Love』

 人肌のぬくもりが欲しい秋から冬にかけて必ず定番となるのが、83年に出たこの作品。「持ってな恥!」とまでは言わないけど、80年代ブラコンを追っている方ならば、やはりマストなのでは?。大ヒットした<Tonight I Celebrate My Love>(愛のセレブレイション)ばかり語られてしまうが、このアルバムの真骨頂は他の楽曲にある。Burt Bacharach独自の美学が凝縮されている<Blame It On Me><Maybe>には、永遠に色褪せない真の感動が存在する。トレンディ・ドラマの主題歌に使われそうな<Heaven Abobe Me>も秀逸。またPeaboのソロによるタイトル・ソング、Robertaのソロによる<Can We Find Love Again>も、切ない心をくすぐる大人の演出に陶酔させてくれる。
Billy Jackson And The Citizens' Band/『same』

 Love Unlimited Orchestra、Salsoul Orchestra、MFSB etc.....直系の美麗なるディスコ・ワールド。軽快なノリもさることながら、オーケストレイションの美しさとポップなメロディに心を奪われる。<Tenderly>はSalsoul〜の<Tangeline>や、Silvettiの<Spring Rain>と肩を並べるべき、最高のサウンドを聴かせるナンバー。同系統の<The Way Of Love>や、ビートを速めた<Old Fashioned Way>の出来も素晴らしい。惜しむらくは、1曲ミディアム・フロウが欲しかったところ。Strings ArrはFree Soulで有名なRichie Rome。参加メンバーには、あのBernard Purdieの名も確認出来る。
A Taste Of Honey/『Twice As Sweet』

 長年のフェイバリット・バンド(ユニット)である。デビュー曲の<Boogie Oogie Oogie>はディスコ・クラシックとして有名だが、最近では他の曲がフリーソウルとして人気を獲得。2ndの『Another Taste』は、『Suburbia Suite』の第2号にも掲載された。
 この作品は3枚目にして彼女たちの最高傑作。プロデュースは今回Freeman's Indexで取り上げたGeorge Dukeが担当し、80年代に相応しいコンテンポラリーな味付けを施した秀作に仕上げている。<Sukiyaki>(上を向いて歩こう)に注目が集まりがちだが(苦笑)、聴き所は他の曲の方。<Rescue Me>は『Free Soul Moon』にも収録された、今や一番人気のミディアム・ファンク。<She's A Dancer>は当時、東芝のラジカセ(だと記憶している)のCMに使われた、エキサイティングなダンス・チューン。そしてベスト・カットである<Superstar Superman>の魅惑のメロディとスマートなビートには、身も心も委ねてしまいそうだ。
Gang's Back/『same』

 Sneakerで有名な(でもないか)Handshakeから、82年に出された1枚。ホーンが利いたファンクが中心だが、コンテンポラリー指数が非常に高い上、それ程黒さは感じられないので白黒混合(もしくは全員白人)の可能性もありかな?。Con Funk Shunを彷彿とさせる軽快な<I'll Take Some Of That>や、哀愁のメロディにたたみかけるビートが印象的な<Love>、もう少しポップに仕上げた<You Got What It Takes>あたりが聴き所だ。ミディアム・フロウは<All I Wanna Do Is Spend Time With You>のみ。もう1曲くらい存在していれば、作品としての評価が違っていたのでは.....?。
Phyrework/『same』

 ファイアーワークと読むこのグループは白黒混成の7人組。プロデュースは78年当時<Ffun>の初ヒットを放ち、シーンの最前線に躍り出たCon Funk ShunのMichael Cooperが担当。今イチの1曲目から続く、いかにもCon Funk Shunスタイルのポップ色全開の<Do You Feel The Same>と、<Comin' For Your Love>の出来の良さに惹き付けられる。アップは同タイプの曲が殆ど。ソフト・タッチの<More Than A Dream>、<Make It Last>、<Dance With Me>も秀逸で、特に<Make〜>は長年のフェイバリットでもある。1枚で消えてしまったのが非常に残念だ。
Champaign/『How 'Bout Us』

 ブラコン・スタンダードとして名高いタイトル・ソング。80年〜81年にかけて日米でヒットしたので、覚えている方も多いであろう。当初ヴォーカル・グループだと思っていたのだが、実際は白黒混成のバンド(しかも白人が5人)で、驚嘆した記憶がある。バラードはこの曲くらいで、あとはミディアム・ダンスで構成されているが、洗練度が抜群なのでどれも耳に優しく心地よい。推薦曲はキリがない程だが、心を鬼にして厳選する(爆)と、印象的なサビを持つ<Can You Find The Time?>、ギターが良いアクセントになっている<I'm On Fire>あたりがオススメ。
 この後3枚のアルバムを残すものの、内容の低下は否めない。
Coalkitchen/『Thirsty Or Not...Choose Your Flavor』

 その前身バンドがこのCoalkitchen。アルバムは77年に出されている。洗練度は今一歩の感があるものの、数曲では4年後のブレイクを予感させる様な都会派サウンドが展開されており、非常に興味深い。<Ain't That The Kind>は最高のメロディを持つミディアム・フロウ。最近ではクラブでも需要が高まっている様だ。他にはスマート&ダンサブルな<Fallin'In Love>、Burt Bacharachのアイデアを拝借した<All I Want To Do>、ギターのカッティングが心地よさを奏でる<Gimme What You Want>等が推薦。
Mighty Fire/『No Time For Masquerading』

 『US Black Disc Guide』に、2ndの『Mighty Fire』が掲載された事で有名(?)になったグループ。しかし個人的には81年に出た、こちらの1stの方が好みである。その要因は必殺メロディアス・ダンス・トラック、<Sweet Fire>の出来があまりに素晴らしいから。George Duke的なサウンド・マナーを上手く取り入れ、お洒落に仕上げた抜群のナンバーだ。他にも都会派に決めた<Love Fantasy>や、バラードの<I Could Write A Love Song>、<Missing You>あたりが推薦。
 それにしても某氏の、「Niteflyte張りの音を聴かせる」は、チト誉めすぎの様な.....。

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五線譜2

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